【動物展示施設】ふれあい動物園を調査しました【兵庫県】


2024年4月、兵庫県西脇市にある『VERY BELLY FARM西脇』を調査しました。

山間に位置し、苺や栗の収穫体験、デイキャンプ等ができる本施設には、『アニマルパーク』という動物園が併設しています。

一部の動物に「えさやり」を出来るようになっています

初めての訪問時、私たちは、動物たちの状況に思わず目を背けたくなりました。

取り分け衝撃だったのが、シラコバトのケージ。
狭いケージの中には、古い遺体や堆積した排泄物が見られ、異臭がしました。排泄物の堆積や遺体の放置は『動物の愛護及び管理に関する法律』違反であり、44条2項の罰則にもあたります。

複数のハトの身体に局所的な脱羽が見られました。
鳥類の異常な脱羽は、ストレスによる毛引きや同居動物とのトラブル、ウイルス・寄生虫によるものなど、様々な原因があります。

過酷な環境下で耐え続ける彼らの姿に、胸が締め付けられました。

2024年4月25日撮影


シラコバトだけではありません。飼育されている動物たちの身体には様々異常が見られ、常同行動(同じ行動を繰り返す)等の異常行動も確認されました。

複数のニワトリの趾に疥癬症のような症状が
腹部が膨満しているように見えます
ミーアキャットが狭いケージの中を行ったり来たりしていました。
野生下では、1日に数km移動することもあります

各動物種の生態や習性、安全に配慮されていません。

足に繋がるリーシュを気にする仕草が何度も確認されました
ウサギのケージの上に包丁が

不衛生な飼育環境。

地面に溜まった排泄物を舐め続ける様子が何度も見られました

この状況は、動物たちだけでなく、来園者にとっても悪影響です。苦しみを抱える動物たちが“当たり前”のように存在することで、見た人は“これが普通”と認識してしまうかもしれません。

ニワトリ舎の中にも遺体がありました。
力なく横たわる身体を、他のニワトリが突いていました

自然に囲まれた広大な敷地の中で、狭く不衛生な空間に閉じ込められ。
空高く羽ばたいたり、駆けまわったりすることもできず。
苦しみ、心身に異常を来し、他者や自分自身を傷つける動物たち。

この現状を変えるため、私たちは活動します。

VERY BELLY FARM 西脇

運営:株式会社 natural farm DEAI
住所:兵庫県西脇市出会町325番地
連絡先:0795-27-0514
ウェブサイト:https://v-b-f.jp/
※JAZA非加盟