【動物利用事業】猿回しイベントに関し会場運営者から回答がありました【兵庫県】
兵庫県加東市にある複合商業施設『やしろショッピングセンターBio』内で行われた、猿回しイベント。
会場の運営者であるやしろ商業開発株式会社に対し、今月初頭、動物を使ったイベント中止の要望書を提出しました。
(イベントの詳細については、以下の記事をご参照ください)
そして先日、当該企業から書簡にて回答をいただきました。関係者の皆さま、ありがとうございました。
以下は、回答書の該当箇所を抜粋したものです。
《当該イベントにつきまして、貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。今後、生きた動物を用いるイベントにつきましては、ご意見を踏まえ、地域の皆さまに楽しんでいただけるよう十分留意し、開催の判断をしてまいりたいと思います。》
要望書では、「市民が楽しめるイベントは動物を利用しなくても実施できる」ということを強調していました。それだけに、今後どのような判断が下されるのか、不安がぬぐえないところです。
今後も、この施設の動向に目を向け続けていきたいと思います。

予定通り実施されました。
2日間とも同じサルが利用されています。
夕方頃には疲れからか動かなくなる様子も見られました

車へと歩くサルさんを見かけました。
雨の中を去っていく小さな後ろ姿に、胸が締め付けられました
今夏も、全国各地でお祭りなどのイベントが開催されています。
その中で、猿回しや動物のふれあいコーナー、金魚すくいなど、動物を娯楽利用する企画が行われることがあります。
“子どもの楽しみのため”
“癒しのため”
“福祉に配慮されているから大丈夫”
“昔からの伝統は残していくべき”
時代に合わせて言葉や形を変えながら存在し続ける、動物の娯楽利用事業。

娯楽の場を利用する側にとっては一瞬の出来事かもしれません。ですが、動物たちはその一瞬のために繁殖を管理され、家族から引き離され、幽閉され、調教され… ビジネスとして継続するために搾取され続けます。
彼らの生涯を、私たちの楽しみのために縛り続けているのです。
このままで良いのでしょうか。

継続する理由を探し続けるのではなく、『動物=娯楽』の是非から見つめ直す必要があると、強く思います。
新しい常識や価値観を受け入れながら、変化し続けてきた人間社会。誰かの苦しみに目を向け、理解を示すことで、より良いものへと見直されてきました。
人間の「楽しい」は、他者を犠牲にしなくても成り立ちます。私たち市民の選択や意思表示で、社会の在り方を変えていきませんか?