【動物展示施設】劣悪なふれあい動物園へのアクションを継続しています②【兵庫県】


2024年4月から私たちが調査を行っているVERY BELLY FARM 西脇。この施設には『アニマルパーク』という動物園が併設しています。
情報収集の後、管轄である兵庫県動物愛護センター三木支所に申入れを実施。センターによる立入と指導が開始されました。

明らかになる杜撰な運営

センターとの情報共有や、継続的な調査の中で、様々な問題が明らかになっていきました。

施設の動物たちの多くは、獣医師による診療を受けられる状態にありませんでした。いわゆる“エキゾチックアニマル”や“動物園動物”を診られる獣医師が身近にいない、ということが理由のひとつにあります。

また、施設の特殊な事情から、動物種によっては飼育スタッフがタッチできない状態だったそうです。シラコバトも、まさに“そちら側”でした。指導により、飼育スタッフが全ての動物たちのお世話に携われることとなりました。

2024年4月25日
残渣が積もり異臭漂うシラコバトのケージ。
ハト同士のトラブルも複数回確認されました
2024年8月11日
残渣が撤去されていました。
同居ハトとのトラブルで頭部が脱羽していたハトは
別のケージに移されました

更に、第一種動物取扱業者の義務である帳簿も正確性に欠けるものでした。動物の導入の経緯にも不明な点があるようです。

センターからは、繁殖抑制や飼育スタッフの増員、各動物種を診られる獣医師による診療、清掃、必要な記録の実施等をするよう指導が行われました。その後、獣医師による一部の動物の治療、安静が必要な動物の隔離が実施されるなどの対応が行われました。

因みに、シラコバトは国の天然記念物に指定されているため、文化財保護法に基き現状変更の届け出が必要です。しかしながら、管轄の行政機関に確認したところ「シラコバトに関する届け出を受けたことがない」との回答でした。

シラコバトのケージ。
「天然記念物」であることが明記されていました

ふれあい動物園、休園へ

事態が大きく動いたのは、同年10月のこと。アニマルパークが休園になりました。

譲渡によって頭数を減らすことになったようです。休園の情報を得てすぐ訪問しましたが、すでに動物たちは譲渡され、シカ・イノシシ・カンガルー・ニワトリ・ヒツジが残されていました。(その後、譲渡により更に動物種や頭数が減りました)

飼育スタッフの方に訊ねたところ、多くの動物たちの行き先は過去に当該業者が動物の仕入れを行った、他県の某ふれあい動物園です。

かつて水鳥たちが飼育されていた獣舎

健康状態に不安のある動物たちも譲渡対象となり、行き先で適切な診療やケアを受けられているのか等々、多くの懸念がありますが...
私たちは、新たな動物が導入されることのないよう、調査とセンターへの要望を続けました。