【動物利用事業】イベントでの猿回しの中止を求めてアクションしています②【兵庫県】

兵庫県播磨町で行われたイベントにて、猿回しが行われました。イベント後、私たちは、当該イベントに資金補助などの支援を行っている町に向けて要望書を提出。今後、町が主催または支援するイベントで猿回しなど動物を利用した事業を行わないよう、要望させていただきました。
(これまでの流れやイベントレポートは上記の記事をご参照ください)

昨日、町からメールにて回答をいただきましたので、以下に該当箇所を添付いたします。

《ご指摘のありました、会場環境による動物への負担や、演目内容・発言等が来場者に与える影響、また、子どもの情操面への影響につきましては、地域で開催されるイベントとして、運営上の検討に含むべき観点であると考えております。
当該イベントの主催団体には、ご要望書の内容を改めて共有し、今後の事業実施にあたっての配慮事項として検討していただくようお伝えしてまいります。
ただし、前回の回答でもお伝えしたとおり、動物愛護法等に基づく許可を得た正規の事業者が実施する動物を用いた演目の内容に関し、町は指導等を行う立場にはなく、それら事業の是非について一概に判断すべき立場にもないことをご理解いただきたく存じます。
今般いただきましたご要望書の内容につきましては、当課におきましても、今後の事業運営を検討するうえでの参考とさせていただきます。》


結果として、町の意向に前回から大きな変化はありませんでした。


今回の一連の流れによって、たとえ事前に福祉的配慮を意識したとしても問題が発生してしまうことは証明されたはずです。それだけに、今後も“配慮”で対応していくという判断となったのは、非常に遺憾です。

前回の要望に関してもですが、私たちは町担当課に動物愛護行政的な実務を求めてはいません。安全・安心に暮らせる持続可能なまちづくりに尽力されている地公体として、動物や市民への影響を未然に防ぐため、「動物利用」をしない決断をしていただきたかったです。

イベント中の猿回しの様子。
サルが急に道具に飛び乗り、道具ごと倒れました。
観覧席からは悲鳴が上がりました

近年、動物福祉という言葉が社会に浸透してきました。それに伴い、少しずつですが、既に飼育下にある動物のQOLの向上が目指され始めています。

ただ一方で、「福祉に配慮すれば問題ない」という傾向も見受けられるようになりました。

動物は、私たちと同じで感覚や感情を持ち、その生涯はかけがえのないものです。動物たちの自由に・ありのままに生きる権利を尊重し、利用自体から手を引くことも重んじられるべきではないでしょうか。

動物の調教芸と共に人気なのが
ふれあい動物園です。
事故や体調不良など、
様々な問題が発生しています

本来なら、森の中で群れの仲間と共に暮らすニホンザル。彼らを孤立させ、リードで自由を奪った上で調教芸を強要する。その姿を“楽しい” “可愛い”と喜ぶ。この非倫理的・非生物学的な娯楽を手放していくことは、誰もが尊重される平和な社会の醸成に不可欠です。


今回は残念な結果となりましたが、今後も注視し続けていきたいと思います。