【エキゾチックアニマル展示即売会】関係行政機関に対し要望を行いました

2025年1月18日・19日、岡山県でエキゾチックアニマル展示即売会『岡山レプタイルズワールド』が開催されました。

非常に多くの問題をはらむ本イベントに対し、関係各所へのアプローチを行いました。(イベントのレポートは別の記事でご紹介します)

2月17日、要望書の提出のため、岡山県動物愛護センターを訪問。2名の方と1時間ほどの話し合いをさせていただきました。うち1名の方は、2023年開催分に立ち入りをされていたとのことで、状況は同じようなものだったそうです。

今回は、関係法令に抵触するとみられる事案をピックアップしながら、『本イベントに係る第一種動物取扱業の登録取消しの検討』などを要望させていただきました。

何分、抜け穴の多い法令です。望み薄であることは承知の上で、問題提起という意味も込めてこのような要望としました。

今後の対応については、後日ご回答をいただくことになっています。

同日、岡山市教育委員会にも訪問し、要望書を提出。4名の方と40分ほどの話し合いをさせていただきました。

本イベントは教育委員会の後援を受けています。“動物との共生”という環境教育テーマが掲げられているとして、許可を下ろすに至ったそうです。

野生由来の動物が多くを占める本イベント。娯楽のために野生動物を飼育下に置き、管理することが、果たして共生といえるでしょうか。

また、本イベントは福祉の観点が大きく欠落しています。動物たちの状況を見て、精神的苦痛を受ける子もいるでしょうし、「これが普通」といった誤認識に繋がるかもしれません。

ケースを引っ搔き続けるツリーモニターを見ていた親子が
「狭いよ、出たいよって言ってるのかな」と話していたのが
強く印象に残っています
(イラストはイメージです)

野生動物との共生の大切さを学ぶことは、自然環境を守りたいという意識、他者を思いやる心の育成にも繋がります。子どもたちが健全な学びを得られるよう、『今後、このようなイベントへの後援を慎重に』『飼育に頼らない環境教育・情操教育の充実を』といった趣旨の要望をさせていただきました。

「“子どもたちにとって良いものを”という気持ちは同じなので、今後は気を付けていきたい」と回答いただきました。

全国各地で盛り上がる、エキゾチックアニマル展示即売会。

現行法には、「エキゾチックアニマル」とされる動物たちの利用を厳格に規制する効力はありません。一刻も早い取り締まりの強化を願うと共に、これからも声を上げ続けていこうと思います。

担当部署の皆さま、この度はお時間をいただきありがとうございました。